2008年09月30日

『美術史の余白に――工芸・アルス・現代美術』
   刊行のお知らせ

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書 名●美術史の余白に――工芸・アルス・現代美術
編著者●「工芸」シンポジウム記録集編集委員会【編】
出版社●美学出版
体 裁●A5判並製/430頁(口絵カラー8頁、本文モノクロ424頁)
価 格●本体2900円+税(3045円)

新たな世紀をむかえた現在、情報社会における美術は、工芸は、どこへ向かおうとしているのか。

現代美術と現代工芸の交差を積極的にうながし、それらの来し方を再把握することによって、両者の相関性を明らかにし、情報社会における造型の潜在的可能性=「アルス・ノーヴァ」(あたらしき技)」を探る。

■目次
○プロローグ  北澤憲昭

■第 I 部 歴史編

Section1 工芸ジャンルの形成 明治期の動きを中心に
 細工と技芸 ―日本近代工芸外史・序説 大熊敏之
 「工芸」ジャンルの形成
  ―第三回内国勧業博覧会の分類を手がかりとして 北澤憲昭
 工芸とジャンルのヒエラルキー ―神人異形か同形か 佐藤道信
 明治前期における工芸作品と図案への一考察 寺尾健一
 工芸史観の芽生えと現在 ―古九谷論に関連して 山崎剛

Section2 工芸の現代化過程 大正期から戦後にかけての動向
 工藝と美術との鬩ぎ合い
  ―欧州との相互影響・欧州での状況との比較を軸に 稲賀繁美
 「工芸」と「craft」―近代工芸の歴史の中で 金子賢治
 帝展が描き出す「工芸美術」の輪郭線 木田拓也
 「民芸」―理念としての工芸 土田真紀
 工芸の「ささやく声」―〈ひとがた〉〈日本画〉から 天野一夫
 工芸の来し方と行方 森仁史

■第II部 現在編

Section3 工芸の現場 作家たちの発想
 漆のかたち ―質感から表現へ 田中信行
 意味としての工芸 中村康平
 「アルス・ノーヴァ」に 橋本真之
 器物 ―思考の周縁部をめぐって 樂吉左衞門
 工芸科鍛金 一九七七―一九八一から現在へ 金沢健一
 「工芸」再読の功罪 冨田康子

Section4 美術の現在と工芸 ジャンルの現在と造型の潜在的可能性
 見えない「工芸」へ 天野一夫
 工芸の現在性 奥野憲一
 アルス・ノーヴァ ―アヴァンギャルドと工芸の現在をめぐるノート 北澤憲昭
 工芸とアフォーダンス 暮沢剛巳
 動的の工芸 藤井素彦

■第III部 特別展示「アルス・ノーヴァ」記録/ゲスト・コメンテーター寄稿

○Section5 特別展示 アルス・ノーヴァ 記録
 特別展示「アルス・ノーヴァ―現代美術と工芸のはざまに」 加藤弘子

○Section6 ゲスト・コメンテーター 寄稿 
 ものをつくる力 井上雅之
 アジアの美術と工芸 後小路雅弘
 「工芸」に向かう絵画 提髪明男
 「工芸的なもの」の反撃 白川昌生
 アプレゲールな「一言陶士」、二十世紀後半での展開 中村錦平
 日本工芸の古典を求めて
  ―『茶之湯釜図録』(大正三年)刊行からみえてくること 本橋浩介
 未来形のヒント 尹煕倉
 いま、なぜ「工芸」なのか?  松山龍雄
 〈彫刻〉と〈工芸〉と〈いい仕事〉―ものをめぐる言葉について 村上敬
 工芸雑感 ―「工芸」とのふたつの出会い、二つの距離 右澤康之

○あとがき 森仁史
○工芸関連文献一覧 吉原沙織
○「工芸」関連主要展覧会年表 冨田康子


本書は2005年2月、東京都現代美術館で開催されたシンポジウム「工芸――歴史と現在」の記録集である。
1 工芸ジャンルの形成――明治期の動きを中心に、2 工芸の現代化過程――大正期から戦後にかけての動向、3 工芸の現場――作家たちの発想、4 美術の現在と工芸――ジャンルの現在と造型の潜在的可能性、ゲストコメンテーターからの寄稿をあわせて編集されている。図版多数。充実の内容!
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